gogono0513

妄言

2023年にみたもの

薄ぼんやり2023年を過ごしているうちに一年が過ぎてしまった。 相変わらず耐える事が多い中、時々美術館へ足を運ぶことがささやかながら救いとなった相変わらずの一年 時期は前後しそうだが去年行った美術展を記録する ●版画でたどる20世紀西洋美術館 カンデ…

この夜はしっている

今年も終わるのでぐっときた展示会を記録しておこうかと思う ●高松コンテンポラリーアートアニュアル 複数のアーティストによる作品展のなかで写真家の北野謙さんと本田健さんの作品がよかった、作品買いたい。 眩しい北野さんと親密な本田さんといった作風…

すずめのおばあさん

曾祖母が亡くなったのは10年ほど前だったか。 98歳で大往生だったねなどとお葬式で話したと電話越しに母から聞いた時は 地元を離れ、体調もすぐれなっかった私は参列することはなかった。 小学生の頃は時々、近所に住む曾祖母の家に寄ったりしてささやかな交…

鴉の境界線 赤ちゃんの境界線

深瀬昌久という写真家の作品集『鴉』の一部をネットで見たときから なんとかいい値段で購入できないものかと探し回りだしたのが去年のいつだったか 思い出せなが、ほんの数ページですっかり参ってしまった私は とにかく中身が見たくてソワソワしていたのだけ…

モグラの情緒

年末年始、どこにも行けないようになったのも二回目となると慣れたもので 家で遊べるようなものを事前に用意するようになった。 無表情で数冊の本を買い、無表情で大粒のビーズと伸びるテグスを買った。 わりあい好みの幅が広いのでまぁ暇はつぶせる。 YouTu…

地獄のマルチーズ

子どもの頃私は両親と弟、祖父母のほかに叔母と住んでいた。 叔母は、私や弟の世話をしてくれたり家族のためにお菓子を買って帰ったりなにかと面倒見がいい人で、他にも捨て犬を連れて帰っては姉である私の母に飼えないよと言われ 他の飼い主を探したりして…

茎わかめはおいしい

ぼんやりしているうちに最後の記事から二ヶ月もたってしまった。 お盆休みが五日あったけれど白目を剝いているうちに最終日を迎えた この二ヶ月でしたことは、読書ぐらいで相変わらずなのだがコラージュ作りを はじめてそれは楽しかった。 自ら撮影した写真…

ぐつぐつと全力

誕生日の前日に行きたかった美術展が最終日であることに気がついて 慌てて電車に飛び乗った。 この数カ月は家と職場とAmazonとメルカリしか記憶がない生活が続いていた。 仕事などは荒れに荒れ、今用意できるトラブルは一通りそろえておきましたというような…

あたらしい言葉で

通勤中は必ず音楽かラジオを聴いている。 昔から好きでいつか無限にそれらが手軽に沢山聴けたらなと熱望していた のがスマホの登場により今、欲のまま色々知ることができたので喜んでいる。 人が作るものでこんな表現があるのかと驚くときは生きている実感が…

ほんとだねー

先日とうとう私が働く会社でもコロナ感染者でたということで、私も検査をし、 自宅で一週間ほど鬱々とした時間を過ごすことになった。 結果は陰性ということでほっとしたものの正確さや検査したタイミングなどあるだろう、ほとんど免罪符的効果しかないとい…

忘れがたき人

今年に入ってから胃の具合が悪く思い切って胃カメラをすることにした。 調べてみると近所の病院の評判が良いことが分かりではここでと思ったのだが、 ひとつ気になることはここの先生は聞き分けのない患者に結構厳しいということで それを知る私は「ここかよ…

なにもない庭

祖父は陽気な人だった。 60歳を過ぎてカラオケにはまり人前で歌うことを生きがいにしてあちこち出歩いていた。同じ音楽好きでも聴き専の私が、家でも歌えるじゃんと言うと、人前でないと燃えないという。もう少し若かったら前川清ぐらいになっていたと語る姿…

架空の先生

写真が好きで長年細々と撮っている 学校にも行かず当然先生もいないので、私の先生はカメラの取説と決まっている まだらに勉強するのでいまだに当たり前のことを知らずにしてることも多い。 去年から現在まで、どこにも行かず過ごしていることで本当なら移動…

どこでも生まれる

どこにも行けないという状態のまま長い連休を過ごすことになった。 すでに新年は迎えているが本当にそうなのかよくわからない。 年末、星野源さんの歌で号泣した記憶はある。 去年、買っては読みかけのままだった本を読みたおすことにした。 彫刻家外尾悦郎…

この人はどこへ行くのだろう

コロナの影響で何処へも行けず暇にまかせて誰も注目しないブログを書き始めた。 不慣れなタイピング練習も兼ねてパソコンで細々と書いている。 下手の横好きというやつだがわりあい面白くて飽きない。 贔屓にしているカフェがある時文学賞を立ち上げて、私も…

鋼のブルース

今年、私が働く職場に女性が一人入社した。 入社初日からみんなにタメ口で話始め、笑いながら おいおいマジかよ~~~(;^_^) と、さっき会った人に突っ込んでいる姿を見た人が私に 「あの人前からいた人なんだね」と言ってきたので 「今来た人です。」と言…

ぼんやりの向こう側

若い頃は、いまにもましてうっかりが酷く忘れ物やら失敗やら なにかと多い生活をしていた。 大人になるにつれ徐々にそれも和らいだかと思われたころ、今度は老化でうっかりが酷くなりトータル人生の大半うっかりしている状態で現在に至る。 しゃんとしていた…

おとうと

私には四つ下の弟がいる。 子供の頃は喧嘩が絶えず、というか主に私がコロコロコミック増刊号などで 頭を殴って弟のビックリマンシールを強奪したり、ゲームボーイを意地でも貸さなかったりと、酷いことしかしてこなかったので一万回ぐらいは死ねと言われた…

本を飼う

今年はコロナのおかげで身動きがとれず陰々滅々とした気持ちで過ごしている人は いまだに多いのではないだろうか。 かく言う私も上手く息抜きができず薄暗い空を見上げ 殺す……と物騒な独り言を呟いたりするのだが、そういう言葉が餌になるのか 絶妙なタイミ…

写ルンです

写ルンです ご存じですか。最近、若い人の間で「あえて」不自由なフイルムカメラを使って 写真を楽しんだりするのが少し流行っていたりするようで、当時それしかなくて 渋々使っていた身としてはそんなもんかと思うばかりで、現像した後データ化して SNSにあ…

欲がない

昔働いていたバイト先のおばさんに あなたは欲が無さすぎると、結構な勢いで言われたことがある。 半笑いでそうかなぁとその時はやり過ごして終わったのだけれど 正確には欲が無いのではなく競争することがすこぶる嫌なだけなのだ はじめは何もできない自分…

こだまさんのこと

Twitterで知り合いになったこだまさんが『いまだ、おしまいの地』という本を 出したと知って購入してきた。 これまで出た作品と同じくやはり面白くて何度も声を出して笑ったり、うなったり 「金を貸すのが早いぞ」と言ったりしながら読み終えた フォントの形…

通じない

以前に勤めていた会社にベトナム人の女の子がいた 遠い日本へやってきて、家族や自分の将来のためにお金を稼いでいるという。 日本語はカタコトながら、てきぱき働くし若いのに大したものだなと思う ある日のこと、私は慣れない仕事を任されて悪戦苦闘してい…

新宿の目

去年の暮れに横浜であった展示会を見る用事のついでに 気になったパブリックアートを見に東京へよった 新宿駅のすぐそばにあるスバルビルに『新宿の目』という壁面作品があり 一目見ようと思ったのだ 壁一面にガラスで作られた大きな目 写真で見た時点で威圧…

外国は本当に存在しているのだろうか

私は生まれて一度も海外旅行をしたことがない テレビやネットなんかで長年見聞きしているので なんとなく漠然と海外のことを知っているが たまに、ほんとうにアメリカって存在しているのかなと思う。 大体こういうことを言うと、何言ってんだという顔をされ…